2019年12月25日
令和元年12月20日に九州工業大学(戸畑キャンパス)にて開催された日本生体エネルギー研究会第45回討論会において、生物資源科学科生命機能科学コース所属の矢垰紅音さんが優秀ポスター発表賞を受賞いたしました。
日本生体エネルギー研究会は1975年より討論会が開催され、以来、医学・薬学・理学・農学・工学・獣医水産学などを包括する生体エネルギー研究会の学際領域の研究会です。
矢垰さんは南極に生息する好冷細菌がもつ高熱安定性な低温適応酵素の分子メカニズムの解明をするため、結晶構造だけでなく溶液構造から解析を行いました。この分子メカニズムの一端を解き明かすことに成功した業績が評価され、受賞に至りました。
通常低温適応酵素は低温でも高活性ですが、低い熱安定性のため応用研究への利用が困難であると考えられています。そのため「高熱安定性・低温適応酵素」の普遍的な分子メカニズムが明らかになれば、学術的な貢献だけではなく、幅広い分野への応用研究が期待されます。