学部長メッセージ

学部長写真 佐賀大学農学部は,わが国有数の食料基地で穀倉地帯として全国的に知られている佐賀平野に位置しています。校舎は佐賀市本庄町に所在していますが,学部の附属センターなどは,佐賀市久保泉町や唐津市にも所在しています。

 佐賀県は,土壌が平坦で稲作に適していたことから,長年にわたる新品種の改良と導入,施肥技術の進歩,そして病虫害防除の発展などが推進力となって,明治時代から全国上位の収量と品質を維持してきました。また,佐賀平野では現在でも「クリーク」と呼ばれる佐賀特有の水路が走っていますが,これは水不足に悩まされてきた為に工夫され,水を溜めて田畑に引き入れてきた先人たちの努力の成果でもあります。佐賀平野では,米の他に大麦や小麦の二毛作も有名です。一方,佐賀県は南方には有明海,北方には玄海灘の間に位置していることから,農業と水産業の両方を産業や文化の基盤とした地域であり,米,麦,大豆の他に,タマネギ,レンコン,アスパラガス,イチゴ,二ホンナシ,ミカン,トマト,キュウリ,お茶などは国内屈指の産地であり,畜産物としては佐賀牛,水産物としては有明海独特の魚介類や海苔も有名です。農学部は創設以来,このような佐賀県地域に特有の農水産業を対象とした農学的な研究を盛んに行っています。

 農学部は,昭和30年(1955年)7月に設置され,現在では65年以上の歴史を持ちます。これまで多くの卒業生が,佐賀県は勿論,北部九州の農業指導者や担い手として,また様々な産業界で多方面に活躍しています。また,大学や国の研究機関などでも活躍しています。

 このように,農学部は農業や水産業を基盤とする立地条件を背景に,最近の研究の進歩や社会の要請に応えるために,農学や生命科学等の強化を図るため,平成31年(2019年)から生物資源科学科の一学科となりました。入学した全員はまず共通の専門的な基礎知識を身に着け,社会との関係を様々な観点から学び,生物科学コース,食資源環境科学コース,生命機能科学コース,そして国際・地域マネジメントコースを選択することになります。

 農学部では,「社会的要請に応えるために,私たちの生活にとって有益な生物の生産・利用と環境保全に関わる総合科学である農学の発展にさらに貢献するとともに,人類の繁栄に貢献するために必要な豊かな教養と深い専門知識を備えた人材を育成する」との理念を挙げています。

 佐賀大学農学部は地域だけでなく国際的にも大きな貢献をしています。国際的に有名な教員も多数在籍し,研究成果を国際的に著名な雑誌に研究論文として発信し,多くの国々との共同研究や交流を行っています。最近では欧米の国々に留学する学生も多く,また東南アジアやアフリカの様々な国々から農学を学ぶために多くの留学生が農学部にやってきます。留学生と一緒に過ごしながら多文化共生のグローバルな感覚を学べますが,最終的には,豊かな人間性と現場での実践力を有し,困難に恐れず,また広い視野と国際性を持って地域に貢献できる,新しい時代に相応しい創造性豊かな人材を育てたいと教職員一同考えています。

 将来佐賀大学農学部で学ぶ高校生諸君,そして社会人の方々,社会的な要請に応えるために,私たちの生活にとって有益な生物の生産・利用と環境保全に関わる総合科学である農学の発展に貢献し,さらに人類の繁栄に貢献するために,佐賀大学農学部に身を置き,必要な豊かな教養と深い専門知識を備えた人材になりませんか?

 佐賀大学の自然科学領域に関わる一学部として,在学生,ご父兄,同窓生,佐賀県,佐賀市を筆頭に佐賀県内の各市町村に関わる方々,そして県内の企業のステークホルダーの皆様と共に,農学部を益々発展させ,他には例のない強い農学部を創り,社会で活躍する卒業生を輩出していく所存でございます。

 様々な方面からの熱いご支援を,どうぞよろしくお願いいたします。

 

 令和3年4月

農学部長  大島 一里

農学部ではこんな方を求めています!

「農学部の入学者受入れの方針:求める学生像」