生物科学の発展に伴って、植物の発育や生存に関する生理学的および分子生物学的な理解は急速に深まっている。しかし、それらの知見は、まだ農業や環境保全の現場で十分に活かされるまでには至っていない。
このような現状を踏まえて、私たちの研究分野では植物生態生理学や分子生物学的な手法を駆使して農作物の発育特性について解析するとともに、様々な品種や野生植物の生存戦略についての理解を深め、その成果の作物生産と環境修復への応用を目指している。
具体的には、イネやサツマイモ等の主要農作物を対象として、安定・多収穫のための栽培理論と技術および品種開発についての研究をおこなっている。また、環境と調和した生物的窒素循環利用農業を見据えて、マメ科植物と根粒菌による共生窒素固定について植物ホルモンや遺伝子発現の面から研究を推進している。
植物生理学、分子生物学、微生物学
共生窒素固定、根粒形成、遺伝子組み換え植物、遺伝子発現、根粒菌
作物生産科学、微生物学
作物学実験ほか
共生,根粒菌,マメ科植物,作物生産,遺伝子組換え